物を「動産(ドウサン)」と「不動産(フドウサン)」に分けて異なる法律的取扱いが行われてきたのには、幾つかの理由がある。

第一は、歴史的な理由で動産よりも不動産のほうが価値が高いと考えられていたことがある。

第二は自然の性質による理由で物の移動がある動産と移動のない不動産とでは、法技術的に異なった扱いをせざるを得ないという理由があったためである。

アメリカやヨーロッパの法制度では、建物は土地の一部として扱われ、土地と建物が同一所有者ならば建物には土地から独立した所有権は認められない。

一方、日本法においては土地と建物は別個の不動産とされており、不動産登記法はそのような前提で定められている。

つまり不動産とは、土地及びその定着物をいう。

不動産以外の物は、全て動産である。